大型建築物はラーメン構造と呼ばれる構造形式を採用しています。ラーメン構造とは柱と梁を長方形に組んで剛接合を施したもののこと。ラーメンとは食べ物のことではなく、ドイツ語で「額縁」を意味します。
アウトポール工法を採用していないマンションやアパートでは、室内の天井部分に四角の出っ張りがあります。床は梁と梁の間に渡されるので、下の部屋に梁が出ているのです。天井部分が出っ張っていると、背の高い家具を入れられないことがあり、いわゆるデッドスペースが生まれます。これを避けるために柱や梁を室内から屋外に出すわけですが、強度に問題が出ないように注意する必要があります。一般的には廊下側は廊下を狭くしてしまうので採用されにくく、障害になるものがないバルコニー側で採用されます。